宮崎駿監督作品の中で、もしかしたら一番人気がある作品は『天空の城ラピュタ』と言われているほど
ラピュタファンは多いよね。
宮崎駿監督の解説、『天空の城ラピュタ』にまつわるトリビアや都市伝説をまとめてみる!
知っているともっとラピュタが楽しめるぞ!
天空の城ラピュタ【都市伝説】『ガリバー旅行記』がモチーフ
天空の城ラピュタは『ガリバー旅行記』がモチーフたっだんだ。
この作品である「ラピュタ」もガリバー旅行記の空を飛ぶ島にある王国「ラピュタ王国(en:Laputa)」
とは別物だが、その名を拝借した事は有名な話だ。
ガリバー旅行記は1726年にイギリスの作家ジョナサン・スウィフトが書いた長編小説だ。
第一篇から第四篇まであり、その内容は物語でありながら社会風刺的な要素が強かった。
有名なのはガリバーが小人の国に行って捕まってしまう所だが、これが書かれているのは第一篇。
ラピュタは『空飛ぶ島ラピュータ』として第三篇に登場する。
天空の城ラピュタ【都市伝説】ラピュタの時代背景は19世紀のフランスか?
パズーのお父さんが撮ったラピュタの写真には日付のようなものが書かれている。
1868年のフランスは『普仏戦争』2年前で、共和制(君主を持たない政治)の市民活動が盛んになりつつ
ある混沌とした時代背景だった。
人々の中に漠然とした不安感が漂う感じはこの作品と共通する部分があるかもしれないね。
天空の城ラピュタ【都市伝説】ドーラの息子達の名前は全員フランス国王名
天空の城ラピュタには魅力的な登場人物が多いが、『ドーラ』もその一人。
ドーラの息子たちは全員フランス国王の名前であることからもラピュタのストーリーにはうっすらと
『フランス』に関するモチーフが盛り込まれているんだよね。
天空の城ラピュタ【都市伝説】ドーラの子分は全員国籍が違う!日本人もいた
ドーラには5人の子分がいるが、名前は全員一文字でとても『雑』だ(笑)
本当はちゃんと名前があるんだと思うんだけど、呼びづらいのかドーラが勝手につけたような感じだね。
5人の子分の名前と国籍は
- 「カ」:ポルトガル人
- 「キ」:エジプト人
- 「ク」:中国人
- 「ケ」:日本人
- 「コ」:ゼネガル人
「ケ」が日本人だったんだね。
子分たちにはフランスのモチーフ感は一切感じないよな。カキクケコなんて50音だし(笑)
ここはお遊びってところかもしれない。
天空の城ラピュタ【都市伝説】ラピュタ語は「ケルト語」がモチーフ
ラピュタには「ラピュタ語」が登場する。シータの本名は『リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ』で
ウルは「王」、トエルは「真」という意味のラピュタ語だ。
ラピュタ語という言語は存在しないので、この部分は創作だが、モチーフとなった言語は『ケルト語』と
言われているんだ。
ケルト語とは元々元々ヨーロッパに広く栄えていたケルト人によって話されていた言葉。
ケルト人はローマ人やゲルマン人に追われて、現在は少数民族となってしまった。
アイルランド、イギリス、フランスの一部地区に残る少数言語。
この部分が何となくシータの境遇と似ているところがあるね。
ラピュタ語は他にも困った時のおまじないとして
「リテ・ラトバリタ・ウルス・アリアロス・バル・ネトリール」が出てくる。
これは『われを救けよ、光よよみがえれ』という意味があるんだ。
天空の城ラピュタ【都市伝説】の飛行石は『砂漠の魔王』が影響
砂漠の魔王とは1949年(昭和24年)から1956年(昭和31年)に出版された長編絵物語だ。
この物語の中で「飛行石で空を飛ぶ」という場面が出てくるんだ。
この雑誌が発刊されていた頃、宮崎駿監督は8歳~15歳だった。
ちょうど少年時代に触れた作品で心躍らされていたに違いないよな!
天空の城ラピュタ【都市伝説】宮崎駿の構想とは
ラピュタを創った時の宮崎駿監督の構想は押さえておきたいポイントだ。
どんな想いをこの作品に込めていたのか、やっぱりファンとしては気になるところだよな。
宮崎監督は
「『天空の城ラピュタ』の目指すものは、若い観客たちが、まず心をほぐし、楽しみ、よろこぶ映画です。笑いと涙、真情あふれる素直な心、現在、もっともクサイとされるものしかし実は観客たちが、自分自身気づいていなくてももっとも望むものでもあるんです。」
『正義』『情熱』『笑いと涙』・・・。
聞いたり言葉にしたら恥ずかしいと思うようなコトこそ、一番望まれているとね!
さすがだなぁ!!監督に見透かされてしまっていますよ!!
主人公の少年パズーの勇敢さや優しいシータの心が見る人に直接伝わる作品。
この見たいものをダイレクトに伝わる事こそ『天空の城ラピュタ』が人気がある理由なのかもしれない。
天空の城ラピュタ【都市伝説】『バルス』の意味
ラピュタの決め台詞で超有名な『バルス』はトルコ語の『バルシュ』が語源だ。
楽園崩壊のキーワードとして『バルス』という言葉を使っている作品がある。
それは『マッドメン』だ!
『マッドメン』は1975年から1982年にかけて『月刊少年チャンピオン』連載された諸星大二郎先生の漫画。
宮崎駿監督はマッドメンが大好きで、
「天空の城ラピュタの絵は諸星大二郎先生に書いてほしかった!」
と言っていたそうだよ。
もし、これが実現していたらずいぶんと見た目が違うラピュタになっただろうね。
天空の城ラピュタ【都市伝説】Yahooで『バルス』ボタンを押すと・・・
ラピュタが地上波TVで放送されるとき、Yahooのトップページに『バルスボタン』が現れたんだ。
バルスボタンを押すとバラバラと文字が崩れトップページは真っ白に(笑)
これ、見たことある人いるかな?
トップページは真っ白になるけど、
ちゃんとYahooトップに戻れるので、これはYahoo!の遊びだね
天空の城ラピュタ【都市伝説】ラピュタのモデルになった場所
宮崎駿監督作品は何となく場所が似ているということから「ここがモデルの地」という都市伝説が多い中
ラピュタに関してははっきりとモデルになった場所が存在しているんだ。
炭鉱の町は『イギリスのウェールズ地方』
シータが捕らえられた要塞『カーナヴォン城』
ラピュタ城についてはモデルの公式発表はないけど、
色々なところでラピュタっぽいところを見つけているんだよ。
天空の城ラピュタ【都市伝説】登場人物トリビア
ラピュタに登場する人物にもいろいろな裏設定なんかがあって、ラピュタを見る時には
知っていると面白いんだよ。
天空の城ラピュタ【都市伝説】ドーラの若い頃はシータにそっくりだった?
ドーラがシータの事を「アタシの若い頃にそっくりだよ」と言って
「あの子がママのようになるの?」と息子たちが驚いていたシーンがある。
よく見ると、ドーラの部屋にはシータそっくりの人物画が飾ってあるんだよね。
どうやら、当初シータはドーラの娘にする予定だったらしい。
に、してもかわいいシータが将来ドーラのようになるなんてやっぱり想像できないよね(笑)
天空の城ラピュタ【都市伝説】ドーラのモデルは宮崎駿監督の母だった
宮崎監督は
「一番思い入れのあるキャラはドーラなんですよ。」
宮崎駿監督が一番思い入れがある登場人物は主人公ではなくて、ドーラだった!
ドーラのモデルは宮崎駿監督の母親なんだよね。
宮崎家は男4人兄弟。それでもお母さんにはだれもかなわなかった程、母は強かったというんだ。
崖の上のポニョに出てくる『おトキ』さんも宮崎駿監督の母親がモデルだったよね。
気が強くて、誰もかなわないって感じのキャラだったよね!
天空の城ラピュタ【都市伝説】ムスカには子孫がいた
ラピュタに登場する悪役『ムスカ』には子孫がいたんだ!
宮崎駿監督の別作品『未来少年コナン』に登場する『レプカ』がムスカの子孫と判明している。
未来少年コナンは1978年にNHKで放送されていた宮崎駿監督のアニメで、ラピュタが公開される前の作品。
ムスカの子孫ともあってレプカの服装はどことなくムスカに似ている。
服装だけでなくレプカの性格も「他人を敵か道具としか見ない冷酷な人物」でムスカに似ている感じ。
こんなところでつながっていたんだね!!
天空の城ラピュタ【都市伝説】声優の林原めぐみさんが多様される
声優の林原めぐみさんと言えば、エバンゲリオンの綾波レイや今ではキティちゃんの声など
代表キャラを演じているベテラン声優さんだ。
ラピュタではなんとちょい役で出演しているんだよね。
林原めぐみさんを贅沢に使っているんじゃないか?なんて声もあるほど(笑)
この頃、林原めぐみさんはまだ新人だったみたいだね。林原めぐみさんが演じた役
- 青い服の婦人
- オープニングの飛行船の中の婦人
- ロボット兵が落ちてくる回想シーン時の老婦
ちょい役だけど、タイプの違う人物を演じ分けるところはスゴイね!
こうした努力が実って次へ次へと色んな作品に採用されて、今ではベテランさんとなって行ったんだね。
まとめ~っ
宮崎駿監督が面白いもの、見る人が喜ぶようなものがぎゅっと詰まった天空の城ラピュタには
色んなモチーフがもりこまれている事が分かった。
一番はやっぱり『クサイものがやっぱりみんな好き』って事を宮崎駿監督が分かっているって事。
まんまとやられていますよ。はい。監督の思うつぼです。(笑)